
音楽教育コースは "familly" だと言えます。
音楽を専攻する以上、同級生は競争相手でもあるのですが、声楽でも器楽でもなく音楽教育を選択した私たちは、卒業後も一定の土地を中心に活動することが多いので、大学にいる時から結束しておくことがなりよりもまず必要です。
音楽の教師は、教育機関におけるそれであれ、個人教室のピアノの先生であれ、想像以上に孤独です。
在学中に同年代の仲間と結び付きを作っておかないと、後々ひとりで悩みを抱え込む形となり得ます。
『教育』がますます複雑に、難しくなっていくと見なされている現代にあって、自分だけでなく、”familly” も悩みながらも頑張っている、との実感は大いに励みとなるのです。
音楽教育コースでは定期的に同学年、上下級生の交流が図られています。
春にはお茶会で、夏の終わりには小中学校へ出かけて演奏をしたり……。
もっといろいろな活動をしてみたいと思えば、みなさんが”familly”に提案してゆけばよいのです。
きっと協力してくれるでしょうし、そういった活動全てが、大学生の素敵な思い出になるだけでなく、そのまま将来に直結してゆくのです。
名芸音教コースでみなさんの描いている夢を形にしませんか?

私が中学校に勤め、早いもので3年目になります。
中学校での勤務は想像していた以上に忙しく、毎日が慌しい反面、やりがいがあり充実した時間を過ごしています。
音楽科の授業では、合唱、器楽演奏、鑑賞などの活動を中心に、雅楽や邦楽、民族音楽に至るまで、少ない時間数で幅広い内容をこなしていかなくてはなりません。
教師の仕事は、授業の他にも学校行事、委員会、部活動、生徒指導など多岐にわたります。
学校行事や式典での合唱指導はもちろんのこと、合唱コンクールの運営も任されます。
本校の場合、音楽科教師は私のみ。責任感を持って取り組まなければなりません。
私は、音楽を指導することは好きで、楽しいと思える瞬間がたくさんあります。
生徒に日々の変化や成長がみられた時には喜びを感じます。
そんな気持ちになった時、教師をやっていて良かったと思います。
また、私は吹奏楽部の顧問をしています。
これは、多くの楽器のことを知らなくては勤まりません。
運指 (指の運び方) や奏法、音域、楽器のメンテナンスに至るまで様々な知識を蓄えておくことが必要不可欠です。
また、部員の少ない学校は楽器編成にばらつきがあるため、多少の編曲技術も必要かと思います。
大学では、自分で作編曲した作品を指揮するという機会がありましたが、そういった経験も今の現場で役立っています。
これから教師を目指される方は、ジャンルにこだわらず、幅広い分野で知識や経験を積み、頑張ってほしいと思います。

私は、趣味の延長のような気持ちで短期大学部音楽科に入りました。
しかし、熱心な先生方、よき仲間、よきライバルに恵まれ、実技はもちろん音楽や音楽学も本格的に学ぶことで、ただ「好き」なだけでなく「もっと学びたい」と思うようになりました。
短期大学部2年次の教育実習の際、初めて『先生』と呼ばれる立場で子どもたちに接し、それまで以上に教師という職業に魅力を感じました。
しかし、教師という職業に就くためには今まで学んできた知識や技術では足りないのではないかと感じ、もっと音楽教育を学ぶために本コースへ編入学しました。
入学後は、演奏旅行や卒論のためのフィールドワークなど、教育現場に関わりのあるものには特に積極的に参加しました。
今はまだ中学校の講師という立場です。
自分の好きなことを伝えていくことは楽しいのですが、「まだまだ勉強不足」と落ち込むこともあります。
しかし、同じ大学で学んだ友人と、情報交換したり教材について相談しあったりすることで、知識をより深めることができると考えています。
大学で得たものは、私にとってかけがえのないものです。
みなさんも、在学中にたくさん学び、そして何より仲間との出会いを大切にしてください。

私が本学に入学した理由は、どのように音楽教育が工夫され受け継がれていくのかを学ぶためでした。
本学では心に残る行事がありました。それは、音楽教育を目的とした演奏旅行です。
地方の小・中学校に出向き、「音楽鑑賞会」 として合唱やハンドベル・雅楽・管楽器等の演奏を行うのです。
目の前で演奏を聴く機会が少ない子どもたちは、私たちが演奏する音楽に真剣に耳を傾けてくれました。
そのとき、「音楽教育とは、机上でノートを書かせることではなく様々な楽器を見せて聴かせて体験させるものであり、それらを通じて音楽の楽しさを伝えるものだ」と感じました。
現在私は警察官となり、警察音楽隊の隊員として日々活動しています。
音楽教育とは少し離れた仕事ではありますが、小学校等へ交通安全教室を兼ねて演奏しに行く機会もあるので、楽器演奏や音楽鑑賞の楽しみを子どもたちに伝えているのではないかと思います。
それは「音楽教育」と呼べるのかもしれません。 演奏旅行を経験したからこそ、そう思うのです。
音楽教育コースで学べることは無限にあります。
ただ、それを無限にするか否かは自分しだいです。
それに、音楽教育は様々な形で行うことができます。
どうぞ夢に向かって頑張ってください。

今、私が教育現場で楽しく仕事ができるのは、名古屋芸術大学に出会えたからです。
学生時代はとにかく「楽しむ」ことだけを考えていました。それは遊ぶことではなく、授業や練習を「嫌だ」と思わないように工夫して頑張ることです。
その気持ちが今の仕事にも役立っています。

大学では、クラシック音楽・日本音楽・民族音楽など幅広く音楽を学び、音楽教育に関する知識はもちろん、合唱・ハンドベル・雅楽などを盛り込んだ音楽教育演奏会や卒業研究の際に行った中学校へのフィールドワークなどを通して子どもたちと触れ合い、音楽教育の実践に必要なものを学びました。
大学院音楽学専攻(教育)に進学してからも、実際に音楽に携わる人たちとの関わりから発見することも多く、驚きの毎日です。
後輩の皆さんには、音楽教育コースでたくさんのことを吸収していって欲しいと思います。

「大学は、自身がその気になれば、いくらでも学ぶことができる最高の環境である」。
恩師の言葉を胸に、この名古屋芸術大学に入学して早くも4年が過ぎようとしています。
時間にゆとりができたとき、興味を持ち始めたとき、聴講にも足を運びました。
また、3年間の勉強を糧に教育実習に挑み、自身の力の無さを痛感するとともに、大好きな音楽を通して子どもたちと触れ合える喜びを改めて感じました。
何ごとにおいてもそうですが、興味を持ったとき、やりたいと思ったときこそが絶好のチャンスなのだと思います。
受身でいるのではなく、自らが吸収しようと正面から向き合ったとき、そこに新たな発見や出会いがあることを私はこの大学で学びました。
今の気持ちを忘れずに、社会に出てからも精進していきたいと思います。